Hey Guys! まむばるです!
今日は、ITの闇をテーマに記載したいと思います。
記事は基本的にフィクションとしてお楽しみください。
記事内に登場する固有名詞はあくまで仮名であり、実在の企業とは関係ありません!
簡単に自己紹介します!
コーディング大好きの技術オタクで、
新しい技術、最近は特にAI系のGitHub / HuggingFace リポジトリを漁ることが大好きなエンジニアです!コードを書いていないと死んでしまう生き物です!
創設3年未満のベンチャーで働いています!社長は学生時代からの友人で誘ってもらって一緒に仕事をしていました!
Contents
最初は1営業会社を跨いで楽しそうな業務内容だった
自社案件が失注したことにより、一時的に準委任1で外部の企業のお仕事をすることになりました。
営業会社を跨いで、最初は以下のような契約形態でした。
graph TD
1["(1)元請け企業"] --> 2["(2)営業会社"]
2 --> 3["(3)自社"]
この形態は割とSES2界隈ではデファクトスタンダードですね!
契約内容は【元請直!Pythonを用いたRAGシステム構築案件】
だったと思います。
案件名から基本的にコードを書く案件だと識別できます!
RAG3というのはLLM4 に社内ドキュメントなどを把握させる手法です。
名前からして楽しそうだし、GenAI5系の案件であれば、自己成長/自己実現欲求を満たせそうだなと思って
こちらの案件を一緒にやりたいなと思って参画することにしました!
そこまでは良かったのですが、数ヶ月して【別の契約の仕事をしてほしい】と言われました。
「まぁAI系は楽しいから別に契約外でも問題にはせずに楽しんで業務を遂行しようかな」
なんて甘い考えでいました。
ゴリゴリ多重請けの案件
しかし、問題発生です!
大きく2点の問題があります。
- 当初の契約形態が異なっている
- そもそも契約している内容の案件ではない
1. 当初の契約形態が異なっている
先ほどお伝えしたような契約形態でした。
しかし、よくよく聞いて見ると以下の契約形態になっていました。
graph TD
1["(1) MSS Casa"] --> 2["(2) MSS Casa Low Tech"]
2 --> 3["(3) MSS Casa RAB"]
3 --> 4["(4) Bacarithm"]
4 --> 5["(5) 当初の元請だった企業"]
5 --> 6["(6) 営業会社"]
6 --> 7["(7) 自社"]
※あくまで仮名であり、実在の企業とは関係ありません
契約上、営業会社経由で諸々の契約改定内容などを通知いただくのが筋な気がしますが、この営業会社も把握していなかったので、不信感を非常に感じました。
なにが【元請直】やねん!パチこいてたらどつき回すぞ!あほんだら!パチこくために存在する口やったら、ひきちぎったろかい!
今度営業会社の担当にあったら、以下を伝えようと思います。
次同じようなことやったら弊社との間に存在する契約を一切切る旨をお伝えしようと思います。
私だけじゃなく自社の若手が同じような目に遭うとかわいそうなので、断固として戦います。
自社の社長と親交のある会社だったので、期待していたのですが、失望に次ぐ失望で、信頼感は一切なくなりました。
そして、契約内容にも差異がありました。
2. そもそも契約している内容の案件ではない
【Pythonを用いたRAGシステム】
LLM4に知識ベースを与える RAG3 構築案件と聞かされていましたが、、、
実際、参画してみると、以下のような案件でした。
- プログラム的な解決手法は取らない
- ドキュメント読み取り精度をChatGPTだけで検証する
- 神Excel職人になる
よく、未経験SES2がコールセンターに派遣されるお話を聞きますが、
そちらと同様なゴリゴリクソ案件です。
AI系のRAG3 を構築した方なら、わかると思いますが、
Microsoft Office製品のドキュメントは読み取り精度が低いです。
その中でも Excelの読み取り精度が非常に悪いです。
これは、GenAIのなかでもRAGに関わった経験のある方だと常識です。
バカな人間様が意図したセル・テーブル構造をLLM殿の読み取らせても分からない部分が出てくるのは当然です。
そもそもスプレッドシートなのですから、計算・統計系ではなく、ドキュメンテーションをExcelで行うというのはありえないと思っています。
なぜこの説明をしたかというと、以下が引っかかったからです。
AI案件遂行者が【LLM Firstではない神Excel】を生成していました。
メタ的にみて、
AIフレンドリーに仕事をできないやつが、AI関連の案件するんじゃねぇ~よと思います。
ストレスがたまり、退場依頼
営業会社への不信感から始まり、業務内容の偽装など非常に苛立たしいです。
イライラは募っていき、業務時間はIQOSの減りが倍増しました!笑
業務時間経過は、業務内容によって体感が異なります。
コーディングを行っていると、あっという間に1日が過ぎ去りますが、
自分が不信感を持っている業務だと感情的な面も相まって、10倍くらい長く感じます。
正直、続けていても何も身につきません。
こんな技術適正のない事務員さんでもできる仕事を続ける気が一切ありません。
以前一緒にやっていた企業様からまた一緒にやりませんかとお話もあるので、この案件は早めに切り上げようと思います。
力場にまかせて、何もしないのは、自己責任だと思います。
抗って自己実現を果たしていかないと、意思を持たない奴隷と同じだと思います。
徹底的に戦っていきます!
最後に
同じような経験をされた方や、これからIT業界で働く方へのメッセージです。
1. 契約内容は必ず確認し、証拠を残しましょう
「営業が言っていたから」「上司が説明したから」ではなく、実際の契約書を見せてもらいましょう。
見せてもらえない場合は、何か隠している可能性があります。
契約内容をあえて当事者に把握させない企業などが多く存在します。
確かに企業間契約なので、民法上は代表取締役が把握していれば問題ないのかもしれません。
ただ、当事者が把握していないことは問題になりえます。
私の場合は、当然ながら7企業間に契約が存在するはずなので、6契約分の契約書が提示されないとおかしいのではないかと思います。
私は、自社と営業会社間の契約書しか知りません。
こういった場合は、「偽装請負」のリスクや「情報伝達義務」の不履行になりえます。
証拠保全の重要性
その気がなかったとしても、文字列ベースの証拠は残しておいて、問題になった際には、訴えられるように準備をしておくことをおすすめします!
絶対に、口伝えなど証拠が残らないものはやめておきましょう。
音声レコーダーは相手の同意がなかった場合に証拠能力が争われることもありますし、場合によってはプライバシーの侵害や盗聴とみなされてしまうリスクもあります。
一番安全なのは、メールやチャットなど「記録が残る形」でやりとりをしておくことです。
特に、重要な約束や指示、契約内容の変更などは、必ずテキストで確認・保存しておきましょう。
日頃から心がけること
– 重要な会話は必ずメールやチャットで確認
– 契約内容の変更があった場合は、必ず文書で残す
– 相手からの指示や約束も、「確認のため」として文書化
– 定期的にバックアップを取る
もしトラブルになった場合も、こうした証拠があることで自分の身を守ることができます。
「言った・言わない」の水掛け論にならないよう、普段から意識しておくと良いと思います!
2. 「元請直」には要注意
「元請直」という甘い言葉に騙されず、実際の契約構造を把握することが大切です。
多重請負が隠されている可能性があります。
具体的な確認ポイント
– 実際に業務指示を出すのは誰か?
– 請求書や支払いの流れはどうなっているか?
– 営業担当者以外にも「上の会社」の人が出てこないか?
私の経験では「2次請け」だったはずが、いつの間にか「7次請け」でした。これは単なる中間マージンの搾取です。
特にIT業界では、このような多重請負構造が当たり前のように行われていますが、末端の技術者にとっては不利益でしかありません。
3. 技術者としてのプライドを大切に
「AIフレンドリーではない業務」を「AI案件」として押し付けてくる企業とは、距離を置いた方が良いでしょう。
自分のスキルアップにつながらない案件は、長期的にマイナスです。
こんな案件は要注意
– 「AI案件」なのにExcelでの手作業がメイン
– 「Python開発」なのに実際は設計書でもない非生産的なドキュメント作成ばかり
– 「最新技術」と謳っているのに使う技術が古い
技術者として成長したいなら、本当に技術力が身につく案件を選ぶべきです。
目先の収入に惑わされて、スキルアップにつながらない案件を続けていると、数年後に後悔することになります。
見極めのポイント:
– 実際に書くコードの割合はどの程度か?
– 新しい技術やフレームワークに触れる機会があるか?
– チームメンバーのスキルレベルはどうか?
– プロジェクトの技術的な課題は面白そうか?
IT業界には確かに闇の部分もありますが、正しい知識と準備があれば身を守ることができます。
みなさんも気をつけて、良いエンジニアライフを送ってくださいね!
最近のAI系は非常に面白いです!Coding Agentも充実してきましたし、回答精度も上がってきています!
今日は陰の記事でしたが、AI系の技術的な陽の記事も投稿予定です!
読みにくい文章をここまで読んでくれてありがとうございました!
この記事が、誰かの助けになれば嬉しいです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!まむばるでした~😊
- 法律行為以外の事務処理を委託する契約形態。IT業界では「成果物の完成責任を負わない」労働力提供型の契約として使われることが多い。請負契約(成果物に対する責任あり)とは異なり、働いた時間に対して報酬が支払われる。いわゆる「SES2契約」の法的根拠となっている契約形態。 ↩
- System Engineering Service。システム開発における技術者派遣サービス。多くの場合、準委任契約により技術者を客先に常駐させて開発業務を行う契約形態。IT業界では一般的だが、多重請負構造による中間マージンの搾取や、契約内容と実際の業務内容の乖離が問題となることが多い。 ↩ ↩ ↩
- Retrieval Augmented Generation, 検索拡張生成 ↩ ↩ ↩
- Large Language Models, 大規模言語モデル, ChatGPTが有名 ↩ ↩
- 生成AI。文章、画像、コードなど、新しいコンテンツを生成する能力を持つAIのこと。従来のAI(識別・予測が主)とは一線を画す。この技術革新は、Googleが発表したTransformerモデルなどが基盤となっている。 ↩